資源物でありながら可燃ごみと一緒に捨てられる紙類を減らそうと、綾瀬市は今月中旬から、市内全戸に回収用の紙袋を配布する取り組みを始める。資源化を進めることでごみの減量化にもつなげたい考え。
家庭から出される紙類はその多くが資源化できるものだが、可燃物と一緒に捨てられて焼却処分される量が少なくない。綾瀬市の場合、2021年の調査によると、家庭系可燃ごみの総量のうち資源化できる紙類が2・7%混入していた。
可燃物のうち最も多いのは、ほぼ手付かずで捨てられる食料品(厨芥類)の40・2%で、次に多いのがプラスチック製容器包装の14・3%、さらに、汚れていて資源化できない紙類が18・2%と続く。資源化できる紙類はこれらに次いで多く、綾瀬市ではすぐに取り組める減量策として昨年春に同市綾西地区で試験配布を開始。週に1回、資源物として収集する紙類の量がそれまでの1・5倍に増えたため、この取り組みを全市に展開することを決めた。
ごみ減量化で司令塔役を担う綾瀬市リサイクルプラザの担当者は「可燃物に混入する資源物を分析するとプラスチック類が多くを占めるが、次に紙ごみが多くある。今回の取り組みをきっかけに資源化できるものはよりしっかりと分別することをお伝えできれば」と、話している。
紙袋の配布は1月中旬から3月にかけて順次、戸別配布する。行き届くまでに時間を要するが、「その間は家庭にある紙袋で従来通り分別して頂きたい」(担当者)としている。紙類の資源化では座間市が1月4日、官民連携の新収集スキームを開始するなど取り組みが強化されている。
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