県は認知症の早期発見と迅速な対応を推進するとして4月1日、海老名市めぐみ町の医療法人社団NALU「えびな脳神経クリニック」(尾崎聡理事長)を認知症疾患医療センターの連携型に指定した。
認知症疾患医療センターとは、専門医療の提供や医療と介護の連携を担う中核機関。認知症疾患の鑑別診断や専門医療相談、人材育成などを目的に医療機関に設置されている。
設置については、厚労省が08年に発表した「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」の中で基本方針が示され、全国的に整備が進められている。
同センターは横浜や川崎、相模原の政令市が15カ所を設置。その他の自治体は県が整備を進めており、総合的な役割を担う「地域拠点型」を5カ所、昨年度より地域の医療と介護、保健機関の連携や支援体制の強化を図るとして「連携型」を新設。4月1日から同クリニックと藤沢市の特定医療法人社団清心会「藤沢病院」を加えた、5つの医療機関に設置された。
尾崎理事長は、厚労省認定認知症サポート医や海老名市医師会の認知症担当医として患者に向き合ってきた。
診察の合間を縫ってケアマネジャー向けの講習会を開いたり、認知症患者と家族、地域住民が交流する機会や相互理解を深めてもらおうと、「認知症カフェ」を定期的に催すなど、地域に根差した活動を展開してきた。
同センターの指定を受け、尾崎理事長は気持ちの面ではこれまで通りとした上で、「地域包括支援センターや認知症初期集中支援チームといった認知症に関わるすべての力を集結して、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりに貢献したいと思います」と話していた。
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