海老名市文化芸術協会の会長として「えびな小さな芸術鑑賞会」を開催した 佐藤 よし江さん 海老名市国分寺台在住 81歳
人のために全力を
○…海老名市民が芸術文化に触れる機会を作ろうと、今年度から海老名市と共に「えびな小さな芸術鑑賞会」を開催している。手始めに市役所で開いた水墨画展では、大勢の来庁者を芸術の世界に引き込んだ。来年3月までにさらに3回の鑑賞会の開催を予定し、「たくさんの人が伝統芸能や芸術に興味を持ってくれるきっかけにしたい」と期待を寄せる。自身も市内で日本舞踊の師範を務めており、舞台芸術の普及に励んでいる。
○…山梨県甲府市出身。物心がついたころから着物やかんざしなど和装を好み、見よう見まねで覚えた踊りを父親の前で披露した。中学校に進むと新体操に打ち込み、高校時代にはインターハイや国体に出場。「優勝旗を手に自宅まで帰ったこともある」と当時の活躍を懐かしむ。大学時代の教育実習で「教える楽しさ」を見出し、卒業後は中学校教諭として教壇に立った。
○…結婚後に海老名市に移り住み、42歳の時に最愛の夫に先立たれた。2人の子どもを養うために、「自分には教育しかない」と学習塾を開いた。教員時代に理想に掲げた「生徒一人ひとりと正面から向き合う教育」を実践するために、小さいながらも自宅に教室を構えた。子どもたちが次第に心を開く様子を感じ取り、成績が上がると自分ごとのように喜んだ。
○…伝統芸能の担い手が高齢化に伴い、減少していることに危機感を持っている。次世代に繋げていくには、「若い世代を巻き込みながら一緒に盛り上げていく必要がある」と語る。琴や舞踊、茶道といった芸術や文化は時代を超えて築き上げたものだからこそ、「大切にする心を育みたい」とし、今後については「子ども教室を開いてみたい」と目標を掲げた。
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