県立座間高等学校の創作舞踊部(脇千登勢顧問)が、兵庫県神戸市で8月7日から開かれる第35回全日本高校・大学ダンスフェスティバルの「創作コンクール部門」に出場する。男女あわせて24人の部員が大舞台に臨む。
この全国大会は、「ダンスの甲子園」とも呼ばれている。「創作コンクール部門」は、学生によるオリジナル作品を条件に、85校が出場する。同校創作舞踊部は、「ダンデライオンのねっこ」と題した作品で全国大会のステージに立つ。
ダンデライオンとはタンポポの英語名。どんな場所でも強く根を張り、同じ場所に花を咲かせる多年草のタンポポの生命力をテーマとし、「どんな環境でも自分らしさという軸の根を真っ直ぐ生やして成長を」といったメッセージを込めた。
テーマは地中2mに根を生やしたタンポポの写真がヒントになり、「地表からは知り得ない、見えない部分の成長が大事なのでは」と思いを重ねた。振り付けは地中の根をイメージした動きを出し合い、3年生の市村果音さんと中野瑠美さんが演技構成を考案。約4分の作品に仕上げた。
部員24人はテンポの良い音楽に合わせて根っこになりきり、しなやかな腕の振りや体を前後左右に揺らして動きで独創的な世界観を表現。根詰まりして絡まったり、固い地層を力強く突き進む様子など個性的な演技を交え、最後に黄色い花が咲く流れに仕上げた。
中野さんは作品について「自分も含めて、観ている人にも印象に残る作品に仕上がったと思います」と話した。
13年ぶりの優勝
「ダンデライオンのねっこ」は、6月17日に県立青少年センターで行われた県高校総体ダンスコンクールで初披露され、同部は13年ぶりに優勝した。半数以上が経験に乏しい部員が占める中、持ち前の表現力で躍動。審査員から「コミカルな世界観」や「テーマ性の追求」が高く評価された。
市村さんは「全員で観客を引き込むキャラクターになり切れた」と振り返った。全国大会に向けて部長の西岡千夏さんは「今まで以上に技術や表現力を磨く必要がある」と話し、3人は「目標は入賞です」と言葉を揃えた。
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