気象庁が22日、関東甲信の梅雨明けを発表した。平年より3日遅く、昨年より1日早かった。8月から9月にかけて夏本番の厳しい暑さが予想されるなか、海老名、座間、綾瀬の各消防本部では熱中症への注意を呼びかけている。
熱中症は体温の調整機能が働かなくなり、体温の上昇やめまい、けいれん、吐き気など、さまざまな症状がある。気温や湿度が高い日や脱水、二日酔い、寝不足、激しい運動などによって引き起こす恐れがある。
海老名市、座間市、綾瀬市では5月ごろから症状を訴える人が現れ、晴天続きで気温が上昇した7月に入ると救急搬送者が急増。3市では、5月1日から7月20日までに101人が搬送された。
海老名市
屋外での対策に注目されがちだが、搬送された52人のうち、半数が住居や施設といった屋内に居ながら熱中症の症状を訴えて搬送された。搬送者の状態は軽症26人、中等症25人、重症1人。午後4時から5時の時間帯の出動が最も多かった。
同市消防本部警防課は「子どもは体温調節機能が大人に比べて未発達なため、体内に熱がこもりやすい傾向にあります。周囲の大人が気にかけてください」と呼びかけている。
座間市
座間市は搬送者30人のうち、半数は65歳以上が占めた。7月10日には今年一番の暑さとなる38度を観測し、前日から5・5度も気温が上昇した影響で2人、その翌日(11日)も猛暑日が続き、4人が搬送された。
同市消防署消防管理課は、若い世代は作業や運動などで屋外での活動中に搬送されるケースが多いと分析。「過信することなく、こまめな水分補給で対策をとってください」と注意を促す。
綾瀬市
綾瀬市の搬送者数は19人で、年齢別では7〜13歳1人、18〜40歳4人、40〜65歳5人、65〜75歳3人、75歳以上は6人だった。発生状況では、半数近くが屋内で熱中症を引き起こした。
同市消防署は「高齢者は体温の変化に気がついていないことがあるようです。周囲がエアコンの適正使用や水分補給を促して」と話している。
環境省と気象庁は熱中症の危険性が極めて高いと予測した場合に「熱中症警戒アラート」を発令している。海老名市消防本部は、アラートが発令された日は搬送件数が多いといい、「環境省のホームページには予防行動の例も紹介しています。参考にしてもらえたら」と話した。
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