県立有馬高校(市川明宏校長)に通う溝口あいかさん(3年)がこのほど、東京都で開かれた「第12回国際声優コンテスト声優魂」で最優秀賞を受賞した。溝口さんは初挑戦で最高賞を獲得した。
この声優コンテストは声優をめざす若い才能の発掘や応援、業界全体の発展を目的に開催されているもの。国内外の中高生を対象に出場者を募り、通算12回の開催で総計1万2000人超が挑戦している。
コンテストは、書類と課題セリフによる一次選考と20人が進出できる終選考で競われた。最終選考で溝口さんは、アニメ「異世界はスマートフォンとともに。2」に登場するヒロイン役として映像に合わせてセリフを読み上げるアフレコに挑戦。他の出場者が演じる主人公と軽妙なセリフの掛け合いを披露した。
現役として活躍するプロの声優や音響プロデュサーらが務める審査員から、キャラクターの個性を引き立てる声量や映像に合わせた的確な演技が評価を受けた。溝口さんは最優秀賞を受け、「初のコンテストで受賞できるとは思っていなかったので嬉しい」と喜んだ。
将来は声優に
溝口さんは幼少期からアニメ好きで、中学校に進学すると声優業を夢見てアニメのセリフを書き写し、朗読を繰り返すなどして独学で技術を身につけた。コンテスト出場は高校卒業後の進路相談がきっかけで「本気でめざすならやってみたら」と担当教諭に背中を押されて挑戦を決意した。
今回の受賞でプロの声優と同じ舞台に立つ機会にも恵まれ「プロの演技は凄いと感じた。今後もレッスンに励みもっと上手くなりたい」と意気込んだ。
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