パラグアイで創作オペラを公演する 甘利 真美さん 海老名市国分寺台在住
和製オペラ、世界へ響け
○…世界情勢を告げるニュースから、「平和のために何ができるか」を考えさせられた。昨秋、「文化交流で友好の絆を深めたい」と、行動を起こした。世界各国の日本大使館にメールで思いを伝え、南米パラグアイの公演にこぎつけた。自らつくる創作オペラを携え、6月に現地で公演を開く。「たくさんの人に観てもらい、日本の文化に興味を持ってもらえたら」と、期待が膨らむ。
○…オペラとは10代で出会った。世界でも屈指の人気を誇る「カルメン」の公演に心が動いた。日本人が日本語で海外の作品を演じていたことが琴線に触れ、「日本の物語をなぜ公演しないのか不思議に思った」。その後はピアノ教室やコーラスの指導など音楽に携わり続け、「音楽人生の集大成として日本のオペラを作りたい」と、海老名に伝わる「尼の泣き水」を題材にオペラを作り、2005年に公演を開いた。
○…大阪市出身で母と2人で市内に暮らす。趣味は幼少期から習い始めたバレエで、10年ほど前に再びチャレンジを始めた。再びトウシューズを履き、レッスンを重ねた。「もう履くことはないと思っていたので嬉しかった」。問わず語りにバレエの魅力を語りだし、「体が動かなくなるまで続けたい。生まれ変わったらバレリーナになる」とも。
○…オペラやクラシックは敷居が高い、そう考える人が増えていると実感している。だからこそ、日本の物語を元にオペラを作り、日本人の心情を発露させる作品で「親しみやすい公演」を標榜し、今回の公演には思いが詰まった浴衣を多く持参する計画だ。こうした和製オペラをさらに世界へと広げ、心に残り続ける作品や、世界で活躍する人材も輩出したいと考えている。
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