「かにが沢笑顔のひまわりプロジェクト」のリーダーを務める 落合 明さん 座間市相武台在住 76歳
つながりの輪 花のように
○…市民団体「まちの活性化委員会」が行っている冬に咲く「かにが沢笑顔のひまわりプロジェクト」に立ち上げ当初から携わる。3年前に初めて植えた3千株は、台風や気温低下の影響で栽培の難しさを痛感した。風除けや霜対策に稲わらを敷き、試行錯誤を繰り返して昨年は1万株が咲き座間市の冬の風物詩の一つになった。今年は1万2千株を咲かせる予定で「気象条件にもよるけど、クリスマスまで花を残してほしい」と笑う。
○…清川村出身。高校卒業後に専門学校や金沢市の修行先で経験を積み、兄が相武台前駅前に開業した「落合写真館」でカメラマンとして活動した。幼稚園の行事や結婚式などの撮影で、被写体が見せる一瞬の表情を写真に収めた。「撮影できているのか毎回心配してました」。当時はフィルム式が主流とあり、現像してみて依頼主に謝ったこともあった。約半世紀にわたって経営を支え、5年前に娘夫婦にバトンタッチした。
○…28歳の時に加入した地元の野球チーム「マスターズ」では投手としてプレーし、気がつけば最年長選手に。中腰でカメラを構える身振りを交えて「仕事で自然と足腰が強くなった。病気は盲腸ぐらい」と微笑む。一緒に店を営んだ妻とは「趣味は揃って旅行」と息が合う。妻は温泉、自身は風景撮影が目当て。「長距離の運転も苦にしないから」と気のむくまま旅に出る。
○…ひまわりを植栽するようになり、作業中に近隣住民から声をかけられることが増えたことを喜んでいる。「きれいですね」という言葉は作業の励みにもなり、興味を持って手伝いに来てくれる人も増えた。大輪に咲くひまわりのように「コミュニティの輪も広がってくれたらいいな」と期待を寄せている。
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