9月25日開催のひきこもり居場所セミナーを企画した 長田 友香さん 綾瀬市寺尾北在住 53歳
支え合いの輪 広がれ
○…社会的に孤立する「ひきこもり」の増加傾向を背景に、地域で支援の輪を広げようとセミナーを企画した。さまざまな理由でひきこもり状態に陥るケースがあるといい、「他人ごとではなく、自分ごととして関心を持ってもらえたら」と参加を呼びかける。スタッフ8人で市内100カ所を超える店舗や事業所を回り、セミナーを周知するポスター掲示も依頼した。「快く協力してくれる方が多くて嬉しかった」と感謝を表す。
○…川崎市出身。専門学校卒業後、知的障害者施設の職員として利用者の軽作業や入浴支援に従事。現在は、綾瀬市がひきこもりサポート事業の一つとして今年6月に整備した「みんなの居場所ぽーこ・あ・ぽーこ」で責任者を務めている。支援方針は、地域住民で支え合う「共助」の考えが柱で「今は勉強するところも多いかもしれませんが、地域の役に立てるなら」とやりがいを感じている。
○…家庭では三きょうだいの母で、多くの人と関わりを持って人生の幅を広げてもらおうと、感謝と反省の気持ちをきちんと伝えられるよう、成長を見守っている。「ありがとうという一言は、身の回りの世話をする家族間であっても嬉しくなる」と笑う。趣味は健康づくりとして始めたトレッキングで、夫や友人と月1回のペースで近場の山に足を運んでいる。
○…周囲を気にして、「ひきこもり」の悩みは表面化しにくいと言われており、「支援を必要とする人に適切な支援が届いていない」と現状を見ている。ひきこもりに対する理解を深める必要性があるといい、「セミナーはその土壌づくりの第一歩」と位置付けている。「やれることをひとつずつ」と足場を固めながら、支え合う地域づくりに取り組む。
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