座間市議会の第40代議長に就任した 熊切 和人さん 座間市入谷東在住 52歳
担ぎ担がれ地域のため
○…市議会議員3期目のスタートに議会運営のかじ取り役を担うことになった。重責を一身に受け止め、「やるからにはしっかり。市民に開かれた議会をめざしたい」と決意を新たにする。選挙権年齢の18歳への引き下げや投票率の低さを理由に「政治離れ」も危惧する。分かりやすさだけでなく、若い世代に興味を持ってもらおうと、「学校への出前授業や議場見学も積極的に取り組みたい」と今後を語る。
○…座間市入谷出身。議員を志すようになったのは30代後半から。周囲に立候補を推されたが起業して間もない不動産会社の事業を優先した。断り続けても日増しに増える要望に対して、父親と相談を重ねるうちに「生まれ育った街をよくしたい」と傾いた。初当選した2016年から8年間を振り返り、「自分の考えに基づいて賛成、反対の判断をブレることなく続けてきた」と語る。
○…地元のはやし保存会に所属していたこともあり、幼少のころから神輿好き。勇壮な神輿を威勢の良い掛け声で担ぐ大人たちの姿に憧れた。鈴鹿明神社の神輿保存会「入谷睦」の副会長を務め、例大祭では揃いのはんてん姿で神輿を担ぐ。時間が合えば市外にも遠征するほどで、「少し肩が腫れていて」と笑う。自宅では、思春期を迎えた一男一女の子を持つ父親で、買い物や趣味の食べ歩きに揃って出かけるほど仲が良い。
○…高齢化を背景に、市民の移動手段となる交通網の整備や経済情勢の影響による生活保護受給者の増加など、「将来を思えば取り組むべき課題は山積している」と見ている。「何でもできます、やりますと言うのは無責任」。課題の解決には順序立てと、計画性が必要で中立公平な立場から「議会の場で議論を促したい」と力を込める。
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