綾瀬市で11月7日から、レンタルで自転車を共有するシェアサイクルの実証実験が始まった。民間企業と協定を結び、3年をかけて利用状況を調べる。駅のない同市の新たな移動手段の選択肢として検証する。
市内32カ所に「ステーション」
自転車はステーションと呼ばれる場所に置かれ、利用するにはスマートフォンのアプリを通じたアカウント登録が必要。画面のマップで利用する自転車を予約し、画面操作で「開錠」する。利用の基本料金は30分130円で、座間や海老名など市外のステーションでも返却できる。返却時もアプリのボタンを押す仕組みだ。市役所をはじめ光綾公園、市民文化センターなどの公共施設32カ所に141台分のラックが置いてある。
運用を手掛けるのは国内最大級の運用サービス「HELLO CYCLING」を展開するOpenStreet(株)(本社・東京都港区)で、同社が自転車やステーションの設備を用意し、市は市役所や公園などの一部を提供する協定を締結。市側は事業費の負担はない。隣の海老名市や座間市でも同社などと同様の協定を結んで実証実験を続けており、市境を越えた自転車の流れが生まれる可能性もある。
綾瀬市では協定以前から店舗などに同社のステーションが3カ所あったが、市民からシェアサイクル導入の要望をうけ実証実験を検討してきた。駅がなくバスが公共交通の基幹となっている綾瀬市。新たな移動手段の選択肢として利用状況を探るのが目的だ。
実験では同社から自転車の利用状況や人の移動傾向などの情報が得られる見込みで、利用状況によっては拡大も視野に入れる。市都市整備課は「例えばバス終点から自宅間などの利用が広まれば。健康増進や環境負荷軽減も見込めるのでは」と期待している。
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