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新春インタビュー 利他を考えると心が常に前を向く 県商工会青年部連合会の第25代会長(株)オーククリーン代表 柏木秀一さん
県内の商工会青年部をたばねる「神奈川県商工会青年部連合会」の会長が、綾瀬市にいる。(株)オーククリーンの柏木秀一代表だ。26歳の時に自宅の一室で起業し、社員25人の企業に育てた。大手ゼネコンの建設現場で養生や雑工などから、住宅の特殊清掃と業務は幅広い。当然仕事も激務という中で、各地の青年部に足を運び、消防団やPTA活動に情熱と時間を傾ける。そのバイタリティはどこから来るのか。横顔にせまった。
柏木さんの活動のルーツは綾瀬市商工会青年部にある。夏の打上花火は市民が心待ちにする一大行事で、毎年仲間と汗を流してきた。「どんなに大変でも市民の『良かった』という声ひとつで救われます」と目を細めた。実は綾瀬の青年部は県内商工会の中では最も予算規模が大きく、人と人との交流も濃い。地域貢献と経営の両輪で走るうちに、いつしか「求めない」心のありように気づいた。誰かを助け、与えながら、心の奥底で何か見返りを求めてはいないだろうか。欲求通りににならないと、心は後ろを向き人は離れてゆく。そうした思考は手放して、地域社会を中心に置いた。自分が変わり、与える側になれたら-。
青年部連合会会長は「やらせてほしい」と志願して就任し、いま任期の総仕上げにある。さらに地域のPTA会長、消防団(寺尾分団)の分団長も務め、消火活動や訓練にも参加。「就寝時もサイレンで瞬発的に起きて現場に出ます」と笑う。社員25人のうち自身を含む4人が消防団員。こんな企業は市内でもめずらしい存在だ。
地域貢献を続けるためには、利益を出さねばならない。ゆえに社員の声に耳を傾け、年々福利厚生を充実させる。一人ひとりが汗を流し、取引先の信頼を積み重ねたおかげで、無私の社会貢献が生まれる。子どもたちの笑顔や、お金にかえられない人々の安心、その源泉が垣間見えた。
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