1月25日に座間市の鈴鹿長宿自治会館で「昭和カフェ」を開く 佐藤 専二さん 座間市入谷西在住 78歳
ご一緒に、懐かしの昭和へ
○…「カフェ」の来場者が囲むのは、昭和の映画やドラマ、そして懐メロ。映像に見入ったままの人もいれば口ずさむ人、会話も盛り上がりをみせる。「家にこもるより交流したほうが人は元気になれるんです。黙って座っているだけでもいい。絶対に懐かしいから」といざなう。集いの場を作って定期的に開き、5年目になる。
○…秋田県出身で、小学生の頃は図工や理科が得意で、親に与えられたおもちゃは、動く仕組みを知りたくてひたすら分解した。時には鉱石ラジオも組み立てクラシックに耳を傾けた。工業高校を卒業後は好きな分野に引き寄せられ、日本ビクター大和工場に入社。CDやDVDなどオーディオ開発の最先端で働き、いくつかの特許取得に関わった。
○…当時に比べ、今はスマホで多くが事足りる時代。「何もなかった時代から、ラジオにテレビ、多くのものが生まれた。なくなるのもまた当然」と達観する。59歳で退職するまでは、地元の人づきあいを妻に任せきりだった。入谷地区は神社や自治会など人の交流が活発。「趣味もない、歌も芸もできない私みたいな者は、どこに行ったらいいだろう」。考えたあげくに思いついたのは居場所づくり。撮りためた昔のビデオなどを再編集し、皆で楽しむイベントを始めた。
○…5回目を終えた頃にコロナ禍が到来、参加者が高齢という事もあり、来場者が減少。そのころ自身も大病となり、胃を切除するなど計4回の手術を経験した。乗り越えられたのは「自宅で経験できない感動を提供したい」という主催者の気概。重たい機材が肩腰にくるが、次回は大型プロジェクターと手作り100インチスクリーンを持ち込む。元「技師」の腕の見せどころだ。
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