座間市などで学習支援を続ける「あすのち」が、第18回かながわ子ども・子育て支援大賞の支援奨励賞に選ばれ、1月20日に表彰された。高校生5人が2017年に立ち上げ、小学生〜19歳の延べ127人に寄り添った。
8年前の発足当時のメンバーは栗原中学校の卒業生など5人で、高校1〜2年生だった。そのうちの一人は家庭に経済的余裕がなく、勉強を相談できる人がいなかったという。その後「大人が学習支援団体を作るのを待つのではなく自分たちで」と意気投合した。
しかし公共施設は15歳では借りることができず、様々な施設を訪ね歩いてようやくサニープレイス座間(工事中)の協力を得られたという。
子ども食堂で「一緒に勉強しよう」とチラシを配って呼びかけ、4人ほどの児童を教え始めた。最初は緊張で話さない小学生もあいさつを交わすちに質問、相談してくれるようになった。算数や漢字などの宿題に取り組む子が多く、夏の自由研究から高卒認定試験など寄り添う内容は多様だ。
その後、横浜市やネット上にも教室が増えた。「子どもと関わる事が好き。元気がもらえる」という三浦寧久副代表(22)は教育学部に通う大学4年生。新たな運営メンバーが加わったが、教える側も社会人の一歩を踏み出しつつあり、仕事との両立が課題だ。
受賞について発足スタッフの一人は「支えてくださった皆さまに感謝の気持ちでいっぱい。今後は少しずつ活動を増やし、毎週開催を目指す。将来、思い立ったらいつでも行ける常設の学びと、遊びの場をつくりたい」と話している。
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