本紙発行エリアの海老名市、座間市、綾瀬市で2024年中に救急出動した件数が、過去最多を更新したことが各市消防本部のまとめで分かった。猛暑となった夏場の熱中症などが出動件数を押し上げたとみられる。
24年の救急出動件数は、海老名市が9602件(前年比484件増)、座間市は7913件(同304件増)、綾瀬市は5151件(同10件増)。搬送人員は3市とも前年を上回り、海老名市が8726人、座間市が7016人、綾瀬市は4891人だった。
事故種別の出動件数では、3市ともに「急病」が全体の6割以上を占め、「一般負傷」、「交通事故」と続いた。
救急出動件数の増加の要因について3市の消防本部は、猛暑日が続いた夏場の熱中症を理由にあげている。6月から8月にかけては1日あたりの出動件数が急増。海老名市48件、座間市35件、綾瀬市29件を記録した。
また、高齢化社会の進展も件数増加を押し上げる要因としてみられている。海老名市では、後期高齢者の搬送人員が前年比556人増となった。各市の消防本部では今後も高齢化率の上昇されていることから、「救急車を呼ぶべきかの判断に迷ったら救急医療相談事業(#7199)を活用してほしい」と、救急車の適正利用を呼びかけている。
火災は減少
火災件数は、海老名市が18件(前年比11件減)、座間市は22件(同16件減)、綾瀬市が19件(同2件減)で、3市とも減少した。
出火原因では、海老名市で焼却行為からの延焼、座間市は放火および放火疑いがもっとも多かった。
座間市消防本部は火災件数の減少について「予防啓発活動により、市民の火災に対する意識が向上した」と説明。海老名市消防本部は、空気の乾燥する冬場について火災件数が増加する傾向にあるとして「自宅周辺に燃えやすい物を置かないなど日ごろから火災予防を心がけてほしい」と話している。
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