「第28回図書館を使った調べる学習コンクール」で観光庁長官賞に輝いた 成嶋 ちえ子さん 座間市相武台在住 73歳
歩く、探す、掘りさげる
○…「翡翠(ヒスイ)」をテーマに調べてまとめた1冊が、観光庁長官賞に輝いた。貴石を生み出す地球の深部の話から、ヒスイが出土した座間の下谷遺跡(南栗原)など、ページをめくりながらの語り口は物語の読み聞かせのよう。コロナ禍の頃は何冊もの専門書を取り寄せて学び、終息後は産出地を訪れて実物を探すなど、足も使った。
○…故郷は新潟県糸魚川市。探求の原点は子どもの頃に父と行った地元の小滝川ヒスイ峡。父は建具職人で実家に工房があった。「頑固な人で、ザ・職人でした」。そんな父が仕事をやめる頃に飾り棚を作ってくれた。「手が込んでいて、選んだ材を使ったもの。仕事で制作するのではなく、やりたかった事を形にしたんでしょう」。贈り物は今も大切に家に置かれている。
○…中学生の頃に国語の先生の熱心な授業に憧れて、教職の道を志した。相模原市の小学校教員として入職。国語の授業で、「ゆずり葉」の詩を読むときは、学校内のユズリハの樹の下に子どもたちをいざなった。新しい葉が成長すると、古い葉は一斉に落ちる。43年間にわたる教育の道を駆けぬけ「次に何をやろう」と次のゴールを探していた。たまたま目にしたのが広報ざまに載っていた生涯学習学級「あすなろ大学」だった。
○…これからのテーマは座間市の魅力さがし。「文化財や天然記念物など、ジャンルをしぼって調べたい」と意気込む。中でも特にお気に入りなのが散歩道でもある「相模が丘仲よし小道・さくら百華の道」。ウォーキングのクラブにも入っており、仲間と様々なコースを歩くのも楽しい。「やりたい事を無理せずに」とゴールを目指す。薄水色のヒスイのイヤリングが、涼やかに揺れていた。
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