座間市の佐藤弥斗市長は18日、市職員が業務用チャットで市議を揶揄する不適切な書き込みをしたことを市のホームページで公表し、謝罪した。今後は公務員倫理の徹底などを通じて信頼回復に努めるとしている。
この問題は、昨年12月の市議会定例会の本会議中に、複数の市幹部が業務用チャット(ネット掲示板)上で、議員を揶揄する書き込みをしたもの。匿名の通報者がその画面を撮影した画像の印刷物が一部の議員に送付されたことで発覚した。これを受けて市は昨年12月末に事実確認を行い、揶揄された議員と議会に市長と幹部が謝罪。書き込みをした職員に市長が口頭で厳重注意した。
通報者保護
市は一連の事案について顧問弁護士らに相談して見解をまとめた。
それによると、今回の通報は公益通報者保護法上の公益通報には該当せず、「不適切な書き込みを正す目的であると推察できる」ことから、通報者の特定は行わないと判断した。
また、内部の人物が公用パソコンの画面を撮影した行為については、「業務用チャットの内容は保護対象にならない」などとして、情報漏えいには当たらないとした。
一方で「業務用チャットを含め、市の情報資産は市セキュリティポリシーに基づき適切に運用する必要があり、今回の行為は情報セキュリティの基本方針には反する」とした。しかし、このチャットが当時、試験運用中だったことや法令違反がないことなどを理由に情報セキュリティインシデントとしては扱わないこととした。
「信頼回復に努める」
一連の問題に佐藤弥斗市長は、「組織全体の責任として信頼回復に努める。所属長を中心にコンプライアンス研修を行い、公益通報体制を充実させるため市の外部にも公益通報窓口を設置する予定」とコメントした。
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