海老名駅西口の区画整理事業がいよいよ動き出す。市は今月11日に開いた説明会の中で、今後のスケジュールを公表。今秋を目標に市街化区域への編入を完了させ、事業着手したい考えを明らかにした。
当該地はJR相模線海老名駅の北西側に位置する特定保留区域の16ヘクタール。1984年に市街化区域への編入予定地とされて以来、事業化へ向け地権者と行政がさまざまな取り組みを進めてきた。しかし事業実現には至らず、海老名の中心市街地形成はビナウォークを中心とした東口が先行していた。
しかし2009年秋の第6回線引きを前に9割を超える地権者が市街化編入に対し、同意。このことから25年来、進まなかった西口の区画整理事業が実現へ向け前進し、計画的な市街地整備の見通しが明らかになった時点で、市街化区域に編入する「特定保留区域」に位置づけられた。
土地利用に関し、市では「商業・業務機能と居住機能を兼ね備えた形成を目指す」としている。まちづくりの核となるセンター用地には一昨年秋に、大形複合ショッピングセンター(仮称)「ららぽーと海老名」の出店計画が表面化。現時点では正式決定ではないものの、市幹部は「90パーセント以上の確率で、ららぽーとは必ず進出していただける」としている。
街区内はこのセンター用地のほか、教育文化施設や宿泊施設の立地が見込まれる高次機能複合用地、住宅用地、住・商複合系用地、タクシーの待機場などとして利用される多目的用地などから構成。計画人口3千人と想定し、新たに3千人分の雇用が創出される試算をしている。
11日の説明会で市担当は「30年ほどかけ、ようやく方向性が見えてきた。東口と(JRと小田急の間の)駅間、西口が一体となったまちづくりを考えている。他市にはない中心市街地を作り上げたい」と話した。
今後は早期に市案を県に申し出を済ませ、秋には市街化区域に編入する計画。その後、仮換地の指定などを経て造成工事を進め、2015年度までの事業完了を目指したい考え。
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