海老名市は11月21日、中央図書館と有馬図書館の運営を委託する指定管理者に大手レンタルソフト店「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)(CCC)と、全国で約390カ所の公共図書館の運営委託を受けている(株)図書館流通センター(TRC)の共同事業体を選定する、と発表した。今後は市議会12月定例会の議決を受け、細部調整の後、今年度中の本協定締結を目指すこととなる。
市は「より多くの市民に図書館を利用してもらおう」と今年7月末から市立図書館指定管理者の公募受付を開始。この日までに「既存の図書館機能に加え、新たな付加価値が提供できる」と、CCCとTRCの共同事業体を新たな委託先候補者として選定した。
協定が締結された場合は2014年4月1日から5年間、管理を委託することになる。中央図書館については15年1月から9月にかけて改修工事を行い、再開発が進む海老名駅西口のまちびらきが予定されている10月にオープンさせる予定だという。
カフェで蔵書の閲覧も可能に
CCCは佐賀県武雄市の図書館を今年4月から指定管理者として運営している。カフェや書店が併設され、新たな図書館の在り方として注目を集めた「Library&Cafe」が海老名でも中央図書館で導入される見込みで、貸し出し前の蔵書をカフェでコーヒーなどを楽しみながら閲覧することができるようになる。
中央図書館には子ども専用のキッズライブラリーが設置されるほか、館内の座席数を現況の120席から約4倍に増設。宅配サービスやコンビニでの返却受付など利用者目線に立った新たなサービスが導入される。
また中央図書館は休館日を設けず365日利用可能で、開館時間も午後9時までに延長する。
東柏小図書室も開館時間を拡大
現在、第2・4土曜日の午前10時から正午まで開放されている東柏ケ谷小学校の図書室についても開館時間を拡大する方針。毎週土曜・日曜日に開放され、時間も午前8時30分から午後5時15分まで利用が可能になる予定だ。
指定管理料は14年度は初期投資分を含む4億円強、それ以降は約3億円と現在より約1億1千万円高い見込みとなる。
これに対し市では「開館時間の拡大やサービスの増加により、多くの方への利用が可能になるので比較はできない。金額以上のプラスがある」としている。
武雄市図書館では利用者数が2倍に
全国で唯一、CCCが指定管理者として運営を手掛けている武雄市図書館によると、委託前8万人だった利用者数は委託後2倍に増加。県内のみならず、県外からも来場者が訪れるようになったという。
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