「海老名で『第九』を歌おう会」の実行委員長を務める 大西 薫さん 60歳
歓喜の瞬間へまっしぐら
○…年末の風物詩「第九」を歌おうと2002年に発足した「海老名で『第九』を歌おう会」の実行委員長を務める。コンサートは1年おきに開催されており、今年12月には「東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団」が奏でる音色に乗せて、170人の合唱団が歌声を披露する。
○…第九との出会いは2年前。会社からの帰り道、たまたま立ち寄った海老名のCDショップに設けられていた同会の特設コーナーを目にした。「生オーケストラをバックに歌えるのか…」。心を惹かれ、入会を決めた。音楽に触れるのは吹奏楽部に所属していた高校時代以来。30数年ぶりに生の音、舞台からの光景、そして一体感が蘇った。「昔の恋人に再会したような感覚でした」と、すっかり第九に魅了され、以来複数の第九を歌う会に入会し、昨年だけでも6回舞台に上るほどの力の入れようだ。
○…第九以外にもたくさんの趣味を持つ。会社と地域の野球チーム、ソフトボールチームにも所属。また、地域の緑地整備ボランティアの会長も務めている。「おかげで休日は予定がいっぱいなんですよ」と嬉しそうに笑う。また、犬が好きで、現在は2匹の柴犬を飼っている。雄犬が生まれると必ず「弁慶」と名付ける。「子どもの頃、初めて飼った犬の名前を弁慶にしたから。この間までは4代目弁慶を飼っていたよ」とお茶目な一面を覗かせた。
○…8月31日には同会の発会式が行われる。これまでは団員集めや企画などの準備期間だったが、いよいよ年末に向けて本格始動だ。「私は雇われ委員長ですから、そんな…」と言いながらも「お知らせ一つにしても、ニーズに沿ってどう動くか考えたりするのが楽しい」とこだわりは人一倍だ。「一生懸命練習をして、一つのものを作り上げたときの感覚はたまらない。毎年、仲間と別れるのが辛くなるんです」。1年を締めくくる「歓喜」の瞬間に向けて団員を導いていく。
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