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不登校で悩む子や家族をサポートする「IDEA education」の代表を務める 矢野 梢さん 本郷在勤 30歳

公開:2015年9月11日

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「普通じゃなくて良い」

 ○…夏休み明けは不登校の生徒が増える時期として周知されているが、その対処法については大人でさえもあまり知られていない。「心の教室相談員」として市内中学校に勤務する以外に、セミナーやフェス、お茶会などイベントを企画しながら、そんな「不登校」の子や家族と触れ合い、悩みの解決に尽力する。「不登校はマイナスイメージ。そんな概念を変えていきたい」と熱い思いを語る。

 ○…大学卒業後は中学時代に不登校だった生徒が多数在籍する私立高校で教鞭を執った。ここでの生活はこれまで暮らしてきた世界とは別世界。初めは話をするのも困難を極める環境を味わった。しかし、持ち前の不屈の精神で試行錯誤をしながら生徒たちとの距離を縮めていくのと同時に、自身の感性を磨き、見識を深めていった。「自殺をほのめかすような子もいたので学校での生活は戦場でしたね。個性溢れる子ばかりで大変な部分もありますが、先生と生徒という関係ではなく、人と人との繋がりが大切だと学びました」

 ○…大学の授業では哲学、心理学、倫理学など多面的に「人間」にアプローチ。体感で学ぶ場となったのは当時アルバイトをしていた大手コーヒーチェーン店。外資系ということもあり画一的なマニュアルが無いことでも有名。「一人ひとりが尊重され、個人の考えが採用されることで働く意欲も増し、自分の存在意義が感じられる場でした」。今ではコーヒーではなく、その企業そのものが趣味というほどに。

 ○…妊娠・出産を機に、教育者から専業主婦へ。「子育ては本当に大変。世のお母さんたちを改めて尊敬」。現在は1歳と3歳の子をもつ2児の母。それでも不登校に悩む子どもとその家族を支援したいという思いは強く、団体を設立。「経験を活かし社会に貢献していきたい。どれを普通というか分からないけど、私には普通じゃない道が合っていたのかも」と笑顔を見せた。

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