さつき町在住齋藤佳憲さん キリマンジャロ登頂 挫折越え2度目の挑戦で
世界7大陸の最高峰(通称・7サミット)制覇を目指している地元高校生・齋藤佳憲(よしのり)さん(16・さつき町在住)が、アフリカ大陸の最高峰・キリマンジャロ(標高5895メートル)の登頂に成功した。
齋藤さんは2014年9月、キリマンジャロ踏破に初挑戦。登山道具等の準備不足に加え、想定外の豪雪にも見舞われ、登頂を断念(本紙5月8日号・既報)。1年の準備期間を経て、再び山頂へ向かった。
アフリカに飛び立ち、入山手続きを済ませ登山を開始。身体を慣らすため、小屋に2泊してからマイナス14度の極寒の世界へ。酸素も日本の約48%と薄く、乾燥で鼻血は止まらずに意識は朦朧とするなど過酷を極めた。4千メートル付近では、高山病を防ぐため眠らずに夜中の出発を決行。厳しい状況を乗り越え、山頂へ到達すると苦難を共にした現地ガイドと日の丸を掲げた。齋藤さんは「昨年の失敗からトレーニングを重ねて、自信がついた。今のキリマンジャロは自分にとって苦しい山ではなかった」と話している。
今冬には豪州へ
今後は高校卒業までの4大陸登頂、最年少記録となる10代での7サミット制覇を目指す。次なる目標は、オーストラリア大陸の最高峰・コジオスコ(標高2228メートル)に来年2月頃に登る予定。
「山が好きだから、嫌いだからで続けているわけではない。嫌いでも、中途半端では辞められない。自分の可能性を信じて必ず成し遂げたい」と先を見据える。
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