幻想的な光を放ち、人の心を和ますホタルが飛ぶ姿が、5月19日に杉本小学校正門前の「ふれあい田んぼ」で確認された。同場所でのホタルの数は年々増えており、近隣住民以外にも訪れるようになるなど「海老名のホタル」として定着し、親しまれている。
5月19日に観測されたホタルは2頭。11日に座間市内で確認されたことを受け、柏ケ谷在住の三宅絋輔さんが12日から連日通い、この日の午後8時ごろに暗闇に輝く光を発見した。三宅さんは「今年もホタルが見られて良かった。何頭見られるか楽しみ」と期待を寄せていた。
このホタルは、三宅さんが所属する「目久尻川をきれいにする会」が杉本小の児童とともに放流した幼虫が成長したもの。同事業は14年前から取り組まれており、ホタルの幼虫200匹とその餌となるカワニナを放流している。
ホタルが生息するには水質の安定性や人工照明が少ないなど、さまざまな条件が必要なため、市内での自然発生は極めて難しいとされている。同会では草木の剪定や土止めすることで水路を整備し、環境を整えている。今年は通り沿いを走る車のライトを遮るため、防護柵に遮光ネットを張るなど新たな対策にも乗り出した。これらの活動から年々ホタルの数は増え、昨年は十数頭が飛び交っていた。
同会では、多くのホタルが飛ぶと予想される5月29日(日)に観賞会を実施。誰でも参加可能で希望者は同場所へ直接。午後7時30分ごろから。関係者は「子どもたちにぜひ見せてあげたい。『海老名のホタル』を家族揃って楽しんで頂ければ」と話している。
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