地元で良質な芝居を鑑賞しようと活動する「海老名演劇鑑賞会」(今井光子代表幹事)が30周年を迎えたことを記念し、1月29日(月)に市文化会館で「茂山狂言会」を開催する。時間は午後6時30分〜8時30分。今井代表幹事は「これを機会に、学校で狂言を教わり始める小学生高学年から大人の方まで、多くの方に本物を見に来ていただきたい」と呼び掛ける。
文化会館の開館を機に、地元・海老名で市民に観劇の機会を提供しようと発足した「海老名演劇鑑賞会」。それまで厚木や相模原まで演劇を見るため足を運んでいた主婦たちが中心となり同会を立ち上げ、1987年12月に準備会として初回の観劇会を実施すると、思いに共鳴した591人が来場。その後も会員を増やし続け、一時は1600人を超える人が集っていた。鑑賞作品のジャンルは現代演劇から古典、ミュージカルなどと幅広く、これまでの観劇数は174回に及ぶ。
現在、会には307人が所属しており、そのうち準備会から参加してきたメンバーは34人。中核を担ってきた40、50代の会員たちが70、80代になり、体調を理由に辞めざるを得ない場合も増えてきた。
今後の課題は、思いを継ぐ後継者を増やすこと。そのため”新しく生まれ変わる”をテーマに掲げ、これまで県と相談し決めてきた鑑賞作品を今年からは会員が見たいものを選べるようにするなど、改革を進める。今井代表幹事は「文化のともしびを絶やすことのないよう、今後も守っていきたい」と話す。
京都の名門狂言家が公演
30周年記念イベントに出演する「茂山千五郎家」は、江戸初期から京都の狂言師として名の残る由緒ある一派。江戸時代まで特別階級の文化であった狂言を、気軽に楽しめるようにと余興などでも上演したことから「お豆腐狂言」と呼ばれた。
当日は「蝸牛」「因幡堂」「二人大名」の3演目を上演。希望者は事前申込を。
申込・問合せは海老名演劇鑑賞会【電話】046・234・2766(午前11時〜午後6時・土日祝休み)へ。
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