海老名市消防団の第32代団長に就任した 井上 勇人さん 社家在住 48歳
仲間とともに地域を守る
○…ボランティア精神のもと、地域の防災力向上に努め市民の暮らしに安心と安全を陰ながら支えてくれている「消防団」。これまで団員の多くは地元農家や商業者が中心となっていたが、近年では会社員や学生が増えてきており、女性団員も3人が所属している。「以前と違い、消防団の在り方が時代とともに変わってきている。活動する全分団にポンプ車が配備されていることなど、資機材の優遇は県内でも恵まれている。道具を活かせる気持ちをもった人材で構成されています」と自信に満ちた表情を見せる。
○…市内社家で生まれ育ち、高校卒業後は父が水道業を営んでいた事から同じ道へ。一旦、外で修業した後、22歳の時に家業を手伝うことになると同時に、職場関係の紹介で消防団に入団した。社家地区12分団に20年在籍、4年間の本団副団長の経歴を経て、第32代団長に就任した。「出動現場や操法大会など、思い出は様々だけれども、最大の財産は『仲間』ができた事。年齢や職業も違うものの、同じ志をもつ人たちと時間を共にできるのは消防団の魅力の一つ。一人でも多くの方に興味を持っていただきたい」と熱弁する。
○…家業を継いだのは35歳の時。若くして父を亡くし、代表へ。当時の同業者の中では断トツで若く、周りの人によく可愛がられたという。現在は県管工事協同組合の理事なども務めている。「沢山の人に恵まれて育てられてきた。様々な活動を通して地域に恩返しができれば」と話す。
○…今も昔も仕事と消防団の活動で手帳のスケジュールは一杯の状況。「活動を一番に支えてくれる家族には頭があがりませんね。団員にも『家族を大切に』とは口酸っぱく伝えています。地域を守るには、まず家族からですね」と笑った。
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