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全国初事業 口腔ケアで健康寿命延伸 海老名がモデル地区に

社会

公開:2018年7月27日

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記者会見する県歯科医師会の鈴木駿介会長(右)と市歯科医師会の鈴木仙一会長(左)
記者会見する県歯科医師会の鈴木駿介会長(右)と市歯科医師会の鈴木仙一会長(左)

 (一社)神奈川県歯科医師会(鈴木駿介会長・鈴木歯科医院院長/国分寺台)はこのほど、神奈川県とともに取り組む「オーラルフレイル改善プログラム」について、8月1日から海老名市をモデル地区として実施することを発表した。県歯科医師会と市歯科医師会(鈴木仙一会長・ライオンインプラントセンター・ライオン歯科院長/勝瀬・中央)と海老名市が連携し、口腔ケアによる未病改善や健康寿命の延伸を目的に、全国初となる介入検証を推進していく。

 オーラルフレイルとは、口腔機能のささいな低下により心身が衰える”口腔の虚弱”のこと。社会活動の意欲減少や低栄養のリスクの高まり等から、要介護状態の要因になりうるとされている。

 県は人生100年時代に対応する神奈川未病改善の重点事業の一つに「オーラルフレイル改善プログラム」を掲げ、全国に先駆けて県歯科医師会とともに同事業を推進してきた。2016年度には県下65歳以上の約3300人を対象に調査を実施。17年度にはプログラム作成とともに約130人にその効果検証の調査を行った。

 この結果をもとに今年度は対象を地域へと拡大。海老名市をモデル地区として、市歯科医師会に所属する25医院の協力のもと、65歳以上の市民を対象にスクリーニング調査・改善プログラムを実施し、さらなる効果を検証していくという。

 記者発表で県歯科医師会の鈴木駿介会長は「オーラルフレイル改善のためのプログラムを開発したものが、今年度は効果検証介入調査事業となる。皆様のご協力をお願いしたい」とコメント。

 実施していく市歯科医師会の鈴木仙一会長は「海老名プロジェクトによって、健康寿命の延伸と要介護状態の改善に歯科医師の役割が重要」と話した。

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