中央農業高校がこのほど、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる「JGAP 穀物(小麦)」を取得した。県内公立高校が認証されるのは初めて。同校は「農業高校として、安全・安心への取り組みを今後も心掛けていきたい」と話している。
「JGAP」は、農林水産省が導入を推奨する農業生産工程管理手法の一つで、JAなどが活用する農場・団体管理の基準。2020年の東京オリンピック・パラリンピックでの食材調達基準にも採用されている。
この認証を得るには、土や水、肥料、農薬、衛生、放射性物質など農作物の管理について、100以上の厳しいチェックポイントをクリアしなければならない。第三者機関の審査を経て、基準が正しく導入されていると確認された農場に与えられる。
海老名の小麦のPRにも
中央農業高校では、数年前から地元・海老名で栽培している小麦(ユメシホウ)を使って、様々な加工品を作り販売などを行ってきた。
東京五輪の食材調達基準になった「JGAP認証」を授業の一環として学ぼうと、今回同校の農業総合科2年生18人が、以前から利用してきた小麦での認証を目指して、倉庫の片付けから資料作り、栽培に至るまで活動してきた。無農薬栽培のため、生徒たちがすべて手作業で約3アールの土地を管理したという。
同校は「認証に向けたこの活動が生徒たちの学びになると同時に、海老名で栽培されているユメシホウの安全・安心をPRすることにもなり、地域貢献にもつなげられたのではないか」と話した。
|
<PR>
海老名・座間・綾瀬版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|