市内今里在住の徳増孝二さん(47)・多美子さん(52)がこのほど、海老名市消防団初となる夫婦で入団した。消防団員人数が減少傾向にある中、3年前から女性の入団など、これまでになかった取り組みで対応している市消防団において、夫婦での入団はまた新たな動きとなった。
入団を誘ったのは多美子さん。10年ほど前に父が心筋梗塞で倒れ、苦しむ姿を目の前にしながらも何もできなかったという経験があり、市の広報誌で見た「救命講座」を受けた事がきっかけで消防団の存在を知った。「緊急事態が自分の身の回りで起きた時に、救急隊をただ待つだけでなく、自分でも出来る事が少しでも増えれば」という思いで、入団を希望した。
一方の孝二さんは地元・長崎で10年ほどの消防団員経験があり、活動理解があったため、多美子さんに誘われる流れで共に入団を志望。「海老名に引っ越してきて、まだ2年と日は浅いが、利便性の良さなど、暮らしやすさはすぐ実感できた。地域に貢献できればという思いがあったので、抵抗はなかった。快く受け入れてくれた分団の方にも感謝です」と話す。
団員確保に向けて海老名市では、飲食店などと連携を図り割引サービスを受けられたり、学生が就職で使える活動認証制度の創設など、福利厚生面を充実させ、入団しやすい環境を整えている。
市消防本部は「各地域団員確保に苦慮する中、高い志で、入団してくれるのは大変喜ばしい」と話した。
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