市は喫煙マナー向上をはじめ、たばこの接触による火傷や副流煙の不快感を防ぐため、条例改正を行い、世界禁煙デーである5月31日から海老名駅周辺中心での路上喫煙を禁止した。市が条例で禁煙区域を設けるのは、今回が初めて。
今回施行されたのは「海老名市路上喫煙の防止及び美化推進に関する条例」。これにより、3カ所の指定喫煙所と自動車車内以外では、通常のたばこに加え、加熱式たばこも喫煙禁止になる。地区内を巡回する美化推進員が指導を行い、命令に従わない場合は2万円以下の過料を課す。市は、一部喫煙所の植栽型の仕切りをパーテーション型に整備し、臭いや煙、視線の遮断などを行い、分煙対策を強化する予定だという。
市はこれまで、1991年4月施行の「海老名市まちの美化に関する条例」に基づき、たばこのポイ捨てに限って規制していた。昨年7月には改正健康増進法が可決され、公共の場での喫煙防止に向けた動きが高まっていることもあり、市も条例・規則の改正を検討。同年9月に実施したパブリックコメントでは、市民から「ポイ捨てや臭いが気になるので条例化に賛成」「喫煙者にも権利があるので、喫煙所の十分な確保も必要」など、16件の意見が上がっていた。
過去3年の海老名駅周辺における美化推進員による歩行喫煙者に対する指導は、430件(2016年度)、243件(17年)、206件(18年)あった。立ち止まり喫煙者に対する指定箇所への誘導は216件(16年)、279件(17年)、165件(18年)だった。
市担当者は「喫煙をする方としない方が、お互いに生活しやすい環境を作るきっかけとなれば」と話す。
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