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熱中症のリスク増 「マスク着用」に警戒が必要

社会

公開:2020年5月29日

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炎天下でのマスクは注意が必要(写真は昨年)
炎天下でのマスクは注意が必要(写真は昨年)

 環境省と厚生労働省は26日「新型コロナウイルスを想定した『新しい生活様式』における熱中症予防」を発表した。

 新しい生活様式とは、新型コロナウイルスの出現に伴い、一人ひとりが感染防止の3つの基本である「身体的距離の確保(2メートル以上)」「マスクの着用」「手洗いや、3密(密集・密接・密閉)を避ける」などを生活の中で実践していくこと。

外すことも

 5月の海老名、座間、綾瀬市の最高気温は13日の29度で、熱中症による搬送は0人だった(5月27日現在)。

 熱中症は暑さによって体温調整が乱れたり、体内の水分・塩分量が乱れるなどし「めまい」「頭痛」「けいれん」などの症状を引き起こすもの。

 特に注意が必要とされるのは気温や発汗などの機能が低いとされる高齢者や、熱い地面と距離が近い幼児やペットとされてきたが、新しい生活様式下では全ての人に当てはまるという。

 海老名市の保健師によると、新しい生活様式の「マスクの着用」は、暖かい呼気を取り込み体温が下がらないことや、マスクの湿気でのどが潤うため水分の不足に気付きにくくなるなどの危険があるという。

 こうした熱中症リスクへの対策として環境省は「屋内でエアコンを利用し暑さを避ける」「2メートル以上の距離が保てる屋外ではマスクを外す」「小まめに水分を補給する」「身体的距離を開けられるときはマスクを外す」などをあげている。エアコンが苦手な人はシャワーや冷やした濡れタオルなどで体を冷やすと、予防効果が得られるともいう。
 

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