綾瀬市小園で整備が進む東名高速道路「綾瀬スマートインターチェンジ(IC)」が、3月31日の正午に開通する。神奈川県と綾瀬市、中日本高速道路が17日に発表した。ETC車両専用で、東京と名古屋の両本線に24時間出入りできる。
綾瀬スマートICは、横浜町田ICから約9・2キロ、厚木ICから約6・1キロの地点にある。綾瀬市のみならず海老名市や座間市、大和市、相模原市南区、藤沢市北部の住民や企業にとっての利便性や救急救命、防災力の向上が期待される。
普通車の片道通行料金は東京ICが1100円、横浜町田IC・460円、厚木IC・360円、御殿場IC・1680円、相模愛川(圏央道)・720円など。出入口では一旦停止してバーが開いてから通行する仕組み。ETC車両以外の車が進入すると一般道に戻る導線がある。
当初は2018年3月の開通予定だったが二度の延期を経て開通日が決まった。関係者によると、現時点で当日の開通式などを行う予定はないという。
開通日の決定について綾瀬市の古塩政由市長は「未来につなぐ玄関口として、次のステージに向けた施策を展開したい」などとするコメントを発表した。
地域の声
県議時代を含め20年余りスマートインター開設に努めてきた綾瀬市商工会の笠間茂治会長は「二度の延期を経てようやく開通となった。当初の目的に立ち返り、現状の課題を考える必要がある」と述べた。
スマートICまで車で2分ほどの工業団地で製造業を営む経営者は「東京や横浜、山梨へのアクセスが各段によくなる。厚木や横浜町田、海老名、保土ヶ谷バイパスを利用していたがどれくらい時間短縮できるか楽しみ」と話す。別の経営者は「やっとの開通だ。営業範囲を広げたい」と開通を歓迎した。
一方で、近隣では懸念の声もある。早川城山に住む女性は「スマートICに繋がる道は信号機のない交差点が多く事故も多い。便利だけど交通量が増えるのが心配」と話していた。
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