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座間市神山さん 「戦後を生きる」記憶頼りに NHKドラマに撮影協力

文化

公開:2023年8月4日

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炭火式アイロンの使い方を説明する神山さん
炭火式アイロンの使い方を説明する神山さん

 座間市座間の神山クリーニング店の神山宏さん(75)がNHK総合の特集ドラマ「軍港の子〜よこすかクリーニング1946〜」の撮影に裏方として協力した。ドラマは8月10日(木)、午後10時から11時13分に放送される。

 ドラマは太平洋戦争が終わって間もない横須賀を舞台に、戦争孤児たちが貧困と混乱の時代をたくましく生き抜く姿を描いたもの。社会からも見捨てられた子どもたちが米兵相手の靴磨きやたばこ拾い、時には犯罪に手を染めてその日の糊口をしのぐ。

 そんな生活から抜け出すためにクリーニングの技術を学び、仕事を得て前に進もうとする子どもたちの成長譚として展開していく。伊勢原市出身の西田彩夏(本名=佐々木彩夏)さんが原作を手掛け、小林優仁さん、高橋來さん、村山輝星さんらが出演する。

 神山さんは明治40年創業の(有)神山クリーニング店の3代目。現在は取締役会長として4代目の息子さんと店を切り盛りしている。同店は戦前まで都内で営業していたが、戦争による強制疎開を経て祖母の故郷である座間市へ移り住んだ。戦後、自宅近くにあった陸軍士官学校を接収した米軍から仕事を任されたことで同地に店を構えた。

 撮影の協力依頼は、同店の生い立ちを人伝いに聞きつけた制作会社から今年1月に打診があったという。神山さんは、戦前と戦後も生業を継続した父から聞いた話をもとに舞台描写や作業を助言。洗濯板による手洗いや洗濯物の干し方、昭和初期ごろに普及した家庭用の炭火式アイロンの扱い方も指導した。

 今回のドラマは横須賀や日本の各地で実際にあった出来事を題材にフィクションとして描かれているが、神山さんには米兵相手に片言の英語で会話する父の姿が脳裏に残る。撮影に関わった神山さんは「戦後間もない幼少期の記憶がよみがえるようだった。私の家族も生きるということに当時は一生懸命だったと思う」と話した。

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