海老名市立杉久保小学校に通う諏訪遊希(ゆうき)さん(5年)が難病の「メイプルシロップ尿症」を抱えながら、寝技を主体とする格闘技のブラジリアン柔術で活躍している。
横浜武道館で今年7月に行われた全日本キッズ柔術選手権では2連覇を達成。格闘センスが認められ、プロも出場する柔術の大会にキッズ世代の招待選手と出場し、打撃有りの総合格闘技にも挑戦している。
「関節技が上手くできたときが楽しい」。組手では相手の指が誤って目に入ることもあるといい「怖くはない」と笑う。
新生児のマススクリーニング検査で先天性異常が見つかった。タンパク質に含まれる特定のアミノ酸を適切に分解できない疾患で、症状には嘔吐や意識障害のほか、重症化すると目を逸らしたくなる記述もある。
一方でタンパク質は成長に不可欠な栄養素。米80gと肉10gを基本に、1日のタンパク質摂取量を15gとする母の恵里奈さんによる食事管理を受けながら、特定のアミノ酸を除去した特殊ミルクや野菜などで栄養を補って競技を続けている。
遊希さんが競技を始めたのは6歳から。海老名市内の道場「X─TREME EBINA」に通って技を磨いている。格闘家の須田もえり選手は憧れの存在で「将来はプロの格闘家になりたい」と背中を追いかけている。
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