海老名駅西口郵便局の霧生恭正局長(59)がこのほど、詐欺の被害を未然に防いだとして海老名警察署(今中隆洋署長)から感謝状を受け取った。
霧生局長は4月24日午後5時ごろ、携帯電話で会話しながらATMを操作していた70代女性に理由を尋ねた。女性が「年金の未払い金を払いたい」と答えたので、詐欺を疑って海老名警察署に通報した。窓口の営業は終了していたが霧生局長は女性を店内に誘導し、警察官が到着するまでの間に振り込みを行わないよう説得したという。
同署によると、女性は自宅の固定電話に日本年金機構を名乗る者から「年金の未払い金(2万8千円)がある。連絡先と金融機関名を教えてほしい」と連絡があった。その後「郵便局で手続きを進める」と指示されて携帯電話をつないだまま来店した。
霧生局長は「ATMの操作に戸惑っているお客様には積極的に声をかけるよう局員全員で心がけています。被害が防げてよかった」と話した。一方、今中署長は「迷わず声をかける勇気ある行動が阻止につながったと思う」とたたえた。
被害額5千万超
神奈川県警が公表した特殊詐欺の認知状況によると、1月1日から3月31日までに海老名市6件、座間市8件、綾瀬市5件の被害があり、被害額は3市で約5600万円に上っている。
同署生活安全課はパソコン画面に「ウイルスに感染した」とウソの警告表示で電子マネーをだまし取るサポート詐欺が急増しているとし、「表示アドレスはクリックせず、冷静に対処を」と注意を呼びかけている。
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