綾瀬市長選挙に初当選した橘川佳彦氏(54)が7月25日、第5代市長に就任し、翌26日に本紙のインタビューに応じた。喫緊の課題や市政運営などについて考えを聞いた=聞き手・タウンニュース県央支社 宇佐美 真。
副市長・幹部人事 「焦らず慎重に」
――市長選挙から就任まで2週間以上あった。どんな時間を過ごした。
選挙の後片付けや応援に入っていただいた方々への挨拶回りなどであっという間に時間が経ってしまった。就任前日まで何かしらのことをしてるという感じだった。
――市長のバッジを付けた感想は
市議や議長だった時とはやはり違います。市政のかじ取りを担う重責を感じた。25日の登庁式で職員の皆さんを前にして一層強く感じた。職員の皆さんがやりがいをもち、同じ方向を向いて進む。その先頭に自分が立たなければと実感している。就任当日の余韻も、余裕もない状況だが、とにかく今やるべきことをやっていく。
――直近1カ月で取り組みたいことは
総合教育支援センターの用地選定は喫緊の課題だと考えている。これはできる限り早く進めたい。担当部局が候補地をどこに見出そうとしているのかが私の中ではまだ見えてないので調整を急ぎたい。それから職員の体制についてしっかりと把握していく。各部局からのヒアリングを通して、限られた職員数でいかに市民サービスを向上していくか、これを考えたい。
――4年間の任期でどんな成果を出したいか
公約した地域の皆さんの足(交通機関)の確保について、デマンドバスを一本通すことはできても4年間ですべてを整えるのは難しい。市民の満足や定住に繋がる政策は地味でもいいので着実に前進させる。警察署や病院についても同様だ。市長になり、自分の人生がここで決まったということをすごく感じている。だから本当に後悔のないように、しっかりと次の世代に残していけるようにしたい。
――議会運営では最大会派に所属していた。数で押し切れる場面も多くあったが行政運営ではそうもいかない。少数意見や社会的弱者への対応についてはどう考えるか。
最終的に行政がセーフティーネットを担っている。だからこそ少数意見や社会的弱者にはしっかりと手を差し伸べていく。手段や方法に賛否があっても最終的に、綾瀬市民が少しでも綾瀬がいいと思ってもらえるような市政運営をしたい。
――副市長や幹部の人事は
就任当日の7月25日に副市長の辞職願を受理したため、8月からは副市長が不在になる。この部分は急がなければならないとは思うが、慎重に人選をしたい。8月上旬で各部のレクが一回りする。その中で場合によっては人事も考えることになる。全体の中でも力を入れたいところもあるので、10月がひとつのめどになる。いずれにしても焦らずに慎重に考えていきたい。
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