綾瀬工業団地を拠点に全日本ロードレース選手権に参戦する「7C(セブンシー)」(坂井信人代表)が、10月27日のレース(J-GP3クラス・24台)で優勝し、4年連続のシリーズチャンピオンとなった。このクラスでの4連覇は史上初という。
セブンシーは30年前から綾瀬市で活動しており、普段は自動車部品も製造している。2008年に全日本で初のチャンピオンを獲得し、海外レースにも進出。選手の育成面でも4人のライダーを世界選手権に送り出してきた名門チーム。
工業団地にある拠点(深谷上)には大きな看板もないが、工業団地内ではポスターを貼って応援している。今夏に行われた工業団地の見学体験イベント「オープンファクトリー」ではレース車両を表に展示し、注目を集めた。
セブンシーは250CCのオートバイによるJ-GP3クラスで3連覇していた。今季は初戦の表彰台を逃したものの、5・6・9月の大会で尾野弘樹選手(32)が1位を飾り、最終戦(三重県鈴鹿サーキット)でも同選手がトップで駆け抜けた。若手がせめぎ合うクラスだが、尾野選手はベテランらしいレースの駆け引きで、前に出た。
坂井代表は「コースや天候などによって変わるマシンの性能を、これまでの98%から、常に100%に保ってきた」と振り返り「今季は若手選手の台頭で簡単には勝てない状況だったが、育成が順調に進んでいるのは嬉しい」とコメントした。
今後の目標については未踏の5連覇を掲げ「綾瀬で30年レースを戦ってきた。もっと市民の皆さんにも知ってもらえたら」と話す。
また1000CCのバイクによるST1000クラスでは、小学生の頃から坂井代表が育て、別のチームに所属している國井勇輝選手(21・東京都出身)が初のチャンピオンを獲得。「才能のある選手が勝ててうれしい。世界にチャレンジしてほしい」とエールを送った。
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