海老名市歯科医師会(山川晃司会長)が今年度から口腔がんの個別検診を始めた。市内の指定医療機関27医院で受診が可能で、自己負担1千円。
国内では年間7千人から8千人が罹患しているとされる口腔がんの発症者は30年前に比べ、約3倍に増えているという。
症状が進行すると「食べる」「飲む」「話す」「呼吸する」といった口の機能が妨げられるだけでなく、命にかかわる病気のため、歯科医師会では市の委託を受ける形で、5年前から年に4回、集団検診を実施。早期発見・早期治療にあたっている。
より多くの市民に受診の機会を提供
しかし集団検診は定員制のため、受診を希望しても検診を受けられないケースがあった。こういった状況をもあり、「より多くの市民に受診の機会を提供しよう」と歯科医師会では市内の開業医がそれぞれの医院で診断対応する「個別検診」の実施へ向けた体制整備を進めていた。
検診は35歳以上の市民が対象。自己負担額は1千円(歯科健診と同時実施)で、各医院への事前予約が必要となる。
山川会長は「口腔がん検診も胃がんや大腸がんなど内科系のがん検診同様に指定医療機関での検診が可能になった。これによりひとりでも多くの早期発見につなげることができれば」と話している。
また、集団検診も開催回数は2回となるものの、夏と冬に実施する予定だという。問合せは市健康づくり課【電話】046・235・7880へ。
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