中学校2年で衝撃的な出会い
始まりは、座間市立南中2年生の時。国際的に有名なマジシャン、レナート・グリーン氏のカードマジックをテレビで観た瞬間だった。並べたトランプを「グシャグシャ」と無造作に手に取り、気付けばカードが規則的にまとまっていた。その不可思議さに衝撃を受けたという。「格好良くて感動しました。自分もマジックをやりたい」。
そこからは本や道具に頼らずに、独学で腕を磨く日々。マジックに関するテレビを録画しては何度も見返した。研究を重ね、自分ならではの手法を生み出していった。中学生の時に抱いた憧憬が、「マジシャンとして仕事をする」という現実的な選択に変わるのに、時間はかからなかった。
物語で魅せる
マジシャン「SHUN」として、町田・横浜・大和・相模原の店舗で腕を披露する。また、学校の文化祭、会社の送別会など各種イベントにも足を運ぶ。得意とするのは、ストーリー仕立てのマジックだ。例えば、男女の恋物語を題材にハートフルな演出をする。「不思議さを感じてもらうだけではなく、心がホッと温まるショーをしたい」――。「感動した」「優しい気持ちになれました」…。観客からの、そうした言葉が何より嬉しい。
自分の店を
将来の「夢」ではなく「目標」は、自分のマジック店を持つこと。内装、照明、音響と今からアイデアを膨らませている。目指すのは、週1回通うほど大好きな「ディズニーリゾート」のように、エンターテイメント性溢れる空間だ。「ニューヨークの港町のような雰囲気を出したいんです」と目を輝かせる。
目標実現のため、今はテクニックを磨き、接客術を学び、経営のノウハウを吸収する。観る人の心を揺さぶる、夢の世界のようなショー実現は、すぐそこまで近づいている。
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