総走行距離は「地球2周半」
自転車で47都道府県を巡る、日本一周走破に挑戦していた土門幸平さん(72・ひばりが丘)が11日、80日間に渡る旅を無事に終えてこのほど帰還した。自転車に乗り、早6年。これまでの総走行距離は10万Km、地球2周半相当に達した。
「ぐいぐいと風を切って、時には唄なんか歌って。海も山も、どこまでも続く稲穂の群れだって、全部独り占め。究極の自由だね。何したっていいんだから」―。
土門さんが、マイカーから自転車に乗り換えたのは66歳の頃。高齢にもかかわらず、颯爽と自転車に乗る知人に影響を受けた。
自転車に乗るうえで、自分にルールを課した。「昨年同月よりも、絶対に距離を伸ばすこと」。年齢とともに走行距離は伸び続け、最近は毎日20Kmを走るまでになった。「毎年距離を伸ばして行けば、いつかは限界にたどり着く。最後にやろうと決めたのが、日本一周だった」。全ての都道府県を通り、普段会えない知人友人と会う、という新たな目標が決まった。
これまでの最長記録は、3年前に座間から夕張までを北上した際の約2600Km。今回はその4倍近い「未知」への挑戦となった。
80日間の旅、人生に擬(なぞら)え
3カ月弱に及んだ旅の道程は、まるで人生をなぞらえているかのようだった。
生まれ故郷である北海道夕張市を8月24日に発ち、18日目に新潟の親戚宅に赴いた。ちょうど、18歳の時に行った場所だ。31日目には、九州で妻が出迎えてくれた。九州の地で妻と出逢ったのも、31歳の時だった。
「タイヤがパンクしたり、台風の雨風にさらされた日もあれば、素晴らしい景色に迎えられた日もあった。厳しい坂を上れば、その分下ることもできる。人生を凝縮したような日々だった」
旅先では多くの人に支えられた。40歳以上も年下の、同じく日本一周を志す若者、「ウチ泊まっていきな」と、初対面にもかかわらず部屋を貸してくれた会社社長。すれ違うライダーたちが、皆手を上げて挨拶をしてくれたのも印象的だった。
「とにかく人との出会いや再会が素晴らしかった。各地で快く迎えてくれた友人、心配しながらも送り出してくれた妻にも感謝を伝えたい」
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![]() 完走後、高校の同級生による祝賀会が開かれた
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