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座間版 公開:2016年9月16日 エリアトップへ

座間高校PTA 藍染続け、全国表彰 栽培の苦労乗り越え

教育

公開:2016年9月16日

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会員たちが学校敷地内の畑で藍を育てている
会員たちが学校敷地内の畑で藍を育てている

 保護者や教職員など1万人が集う「第66回 全国高等学校PTA連合会大会」が8月下旬に千葉県であり、県立座間高校PTA(尾崎博和会長)が、全国高等学校PTA連合会会長表彰に選ばれた。10年以上にわたり続けられている文化祭での藍染体験会や、藍を使ったお守り製作などの取り組みが高く評価された。

体験会には「ファン」多数

 大会は(一社)全国高等学校PTA連合会の主催。事例発表や講演を通じ、青少年健全育成やPTAの役割について理解を深める。他校の模範となる全国各地のPTAや個人を表彰しており、今年は118人、116団体が選ばれた。

 同賞を受賞したのは83団体で、県内からは座間高・旭高校(横浜)・橋本高校(相模原市)のみ。3校とも2015年度の県立高等学校PTA連合会大会における活動発表などが評価され、推薦されていた。

10年以上継続

 座間高PTAは、会員数およそ140人という大所帯。本部・広報・環境整備・会員活動に分かれて活動しており、広報誌は、県立高校PTA広報コンクールで3年連続入賞している。

 10年以上にわたり続いている事業が、文化祭での藍染体験会。2002年に同校教諭が文化祭で藍染体験を指導したことをきっかけに始まったもので、現在では市民など約170人が参加するほどの人気イベントになっている。

 当初は教諭が学校敷地内で藍を育てていたものの、校舎耐震工事に伴い2010年、当時の役員の畑に場所を移した。それも2014年には栽培できなくなり、一時は教室中止も検討されたという。そんななかで見つかったのが、同校で使われていない荒れ地だった。会員らは土地を耕し、種まきと苗植えを行い、害虫によって半数が枯れてしまうという苦難を乗り越えて、開催にこぎつけた。

 2015年には前年に収穫した種を使って、「純座間高産の藍」が復活した。さらに、黒く見えるほど濃い藍色が「勝色」と呼ばれ、験担ぎに使われていることに着目して、何度も重ね染めしたお守り「勝ち袋」を製作。進学や就職を控える3年生に、「経験を重ねて強く成長して欲しい」という願いを込めてプレゼントした。

 尾崎会長は全国表彰について「これまでに座間高PTAに関わってきた先輩方の功績があったからこそ。これからもOBの方々とのつながりを大事にし、伝統をしっかり引き継いでいけるよう活動していきます」とコメントした。

昨年度の3年生のために作った特製のお守り
昨年度の3年生のために作った特製のお守り

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