10月20日に開かれたプロ野球ドラフト会議で、市内さがみ野出身で二松学舎(にしょうがくしゃ)大学附属高校(東京都)の大江竜聖投手(17歳)が、巨人から6位で指名を受けた。座間市出身の選手がドラフト会議で指名されるのは、2009年に当時の横浜ベイスターズに入団した安斉雄虎さんに続いて2人目。
飛躍の裏に、父の支え
同校で、会議の様子を見守っていた大江選手。巨人の6位指名が発表されると、チームメイトや学校関係者は歓喜に包まれた。仲間に胴上げされてから臨んだ記者会見では「活躍できるよう切磋琢磨していきたい」などと抱負を語った。
身長173cmと小柄ながら、最速149キロの直球や制球力が持ち味。全国的に注目されたのは2年前、夏の甲子園予選決勝だった。エースに代わって登板して延長戦まで投げ切り、同校初の夏の甲子園出場を手繰り寄せた。本大会では今村大輝捕手との1年生バッテリーで、その名を轟かせた。翌年3月のセンバツでも、1試合16奪三振と力投。この年の秋季大会では、早稲田実業高校の清宮幸太郎選手から三振を奪って話題を呼んだ。
家族一丸となって
三人兄弟の末っ子として生まれ、幼稚園から野球を始めた。東原小と南中の出身で、小学3年から6年にかけて「イーグルス座間」に所属。中学時代はクラブチーム「横浜ヤング侍」の中心選手として活躍した。
これまでの野球人生を支えたのが父・広志さん。小学生の頃はイーグルスの監督として指導し、高校になってからは「どの試合も二松学舎のホームとなるように」と応援に声を枯らした。大江選手が小学生の時に離婚してからは、仕事をしながら家事にも奔走。姉・麻実さんと兄・隼人さんとともに、サポートしてきた。
寮生活を送る大江選手が家で過ごす際は、野球の話題は出さない。「休むために帰ってくる。話したいことがあれば、竜聖から喋るだろうし」と広志さん。全国で注目される強豪野球部のエースとして、大きな重圧を感じているであろう息子を優しく見守ってきた。
ドラフトで指名を受け、小さい頃からの夢だった「プロ野球選手」が現実味を帯びてきた。広志さんは「気持ちの強さは、指名選手のなかでもナンバーワン」と太鼓判を押し、「プロの世界は厳しいと思うが、怪我なく、大好きな野球に一生懸命取り組んでほしい」とエールをおくった。
![]() イーグルス時代の大江選手(右)と広志さん(後列)
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