国土交通省は1月27日、踏切道改良促進法の一部改正に伴い、市内3つの踏切を「改良すべき踏切道」に指定した。今後、道路を所有する神奈川県や座間市と小田急電鉄(株)の間で、地域の実情に合わせた対策を検討する。
今回新たに指定されたのは、全国529カ所の踏切。市内では、座間駅前の「座間1号」、星谷寺近くの「相武台前6号」、小田急相模原駅近くの「小田急相模原2号」の3つが指定された。
座間1号・相武台前6号踏切は、交通量の多さと遮断時間の長さなどが要因。近隣に福祉施設のある小田急相模原2号踏切は、高齢者の通行の安全確保が課題となっていた。
今回の法改正は、交通渋滞や事故を引き起こす踏切の改善がねらい。従来は鉄道事業者と道路管理者が改良方法について合意しなければ指定できなかったため、対策が進展しにくいという課題があった。合意がなくても国が指定する仕組みにすることで、課題解決への検討を促進。地域の関係者と連携した協議会制度も創設することで、住民の声を取り込みながら当面の対策を幅広い手法で検討できるようになった。
渋滞や死亡事故も
座間1号・相武台前6号踏切は、交通量が多い上に遮断されることも多く、渋滞の要因となっている。座間駅前商店振興会の関係者は、「特に朝夕の渋滞はひどい。地元の人は抜け道を使ってあまり通らないようにしている。踏切のすぐ先に交差点があるから、改良は難しいのでは」と話す。
小田急相模原2号踏切では3年前、高齢者の死亡事故が発生している。よく通るという近隣住民は「高齢者が多く住むマンションが近くにあり、子どもの通行も多いので危ない。安全になれば」と期待する。
連携が必須
小田急電鉄(株)は今後、座間1号・小田急相模原2号踏切について道路管理者の座間市と、相武台前6号踏切について神奈川県と対策を検討していく。現段階では改良へのスケジュールなど、具体的な見通しは立っていないという。
同社CSR・広報部の報道担当者は「この指定の有無に関わらず、踏切の問題は解決のために最大限取り組むべきと考えている。引き続き自治体と連携・協議しながら、今できる安全対策や啓発活動をしていきたい」とコメントした。
座間市都市部の担当者は「何かしらのリアクションをとらないといけない。単独ではできないことなので、連携しながら検討していきたい」と話した。
![]() 相模原駅近くの踏切「小田急相模原2号」
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![]() 星谷寺近くの踏切「相武台前6号」
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