座間市立相模野小学校5年の田口夏帆さん同校3年のあいさん姉妹がこのほど、「第21回図書館を使った調べる学習コンクール」で優秀賞・図書館振興財団賞、優良賞をそれぞれを受賞した。このコンクールは公益財団法人図書館振興財団が1997年から毎年行っている全国規模のもので、今年は全国から9万1908作品の応募があった。
夏帆さんの作品は『月の魅力 神秘・魔力』。スズムシやメダカなどを飼育していた夏帆さん。「満月の日に産まれることが多い。生き物と関係があるのかな」と感じ、月の満ち欠けによる影響を生命の誕生だけでなく、交通事故や事件などにも広げ、文献やデータだけでなく多くの専門家らと会い、作品をまとめた。
作品は疑問に感じたことをあげ、それに対して予想を立て、調べて結論を出していく。「動物たちの出産は月と関係があるのかな」という疑問には満月との関わりを予想し、牧場や水族館を直接訪ねて、専門家に話を聞いたり、過去の出産日を教えてもらったりして満月と出産の関係を調べた。また交通事故や事件との関わりについては座間警察署に出向いて、担当者から話を聞いた。
調べている文献の中には東京大学の准教授の研究内容もあり、「私の研究内容が合っているのか、どうして教授がその研究をしているのかなどを教えてほしかったから」と、准教授に連絡を取り、Eメールでのやり取りや直接会って疑問を投げかけた。「分からない名称もあって、難しかったけど、教えていただいて本当に良かったです」と笑顔で話していた。水族館など直接訪ね、専門家に話を聞いたのは9施設。
受賞の際も、積極的に専門家に話を聞いことや膨大なデータを分かりやすくまとめたことなどが評価された。「小さいころから図書館を利用して、その時から親切に色々と教えていただき、学ぶ楽しさを知ることができました。多くの人に支えられて本当に感謝しています」とコメントした。
今後調べたいテーマは”温暖化など環境の変化で絶滅の恐れがある動物”について。「分からないことを調べるのは本当に楽しい」と目を輝かせていた。
妹のあいさんが受賞した作品は「愛の音色スズムシ」。スズムシの生態を調べ、どうすれば綺麗な音色を発するかを飼育環境やエサなどを調べた。スズムシを綺麗に鳴かせる専門家にも会い、「エサによって音色が変わることを知らなかったので、教えてもらい、とても勉強になりました」と喜んでいた。
優秀賞・図書館振興財団賞は小学生の部で2作品のみが選ばれ、優良賞は上位141作品に与えられる。
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