写真教室「ひまわりフォト」の会長並びに座間市写真連盟の会長に就任した 石井 敬一郎さん 新磯野在住 66歳
ハッピーになるカメラの魅力
○…写真教室「ひまわりフォト」は座間市公民館の事業として市の各種事業にも協力し、初心者・ベテラン問わず撮影技術を学んでいる。今春に会長に就任し、並びに座間市役所写真部などと組織する座間市写真連盟の会長に就いた。「市内で活動する写真団体だけでなく、写真が好きな個人とも必要に応じて、協力できる組織になれば」と話す。
○…東京都生まれ。父親から二眼レフのカメラを譲り受けたのは小学1年生の時。現像、焼付けなども学び、夏休みの宿題では絵日記ならぬ写真日記を提出した。まだ当時、テスト走行中だった新幹線の撮影に成功し、校内で賞をもらった。中学、高校、大学に進学してもカメラは手放さず、被写体は少なくなりつつあった蒸気機関車に移り、「喘ぐように走る姿が好きでね」と笑う。機関車を追い北海道へ何度も通ううちに、北海道の雄大な風景に魅せられ、次第に撮影する対象が変わっていった。
○…「同じ花を何人かで撮っても、みんな違う写真になるでしょ。形のあるものを撮っているようだけど、本当は心の中にある真実を撮っているのが写真なんじゃないかな」と話す。見えないものを大事にすることが写真の魅力だという。
○…撮影する対象は変わっていった。機関車から風景、そして家族へと。それまで撮らなかった旅行先でのスナップ写真も残すようになった。しかし10年ほど前、奥さんを亡くしてカメラから離れた。ある日、夢の中で奥さんと一緒に買い物からの帰り道、「もう一度、あなたの作品が見たいわ。また撮ってね」と奥さんの声。5年ぶりにカメラを持った。「撮影者も被写体もハッピーになるのがカメラの不思議」。誰かを悲しませるような写真は撮らないと決めている。
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