社会福祉法人足跡の会(溝渕信一理事長)はこのほど、引き取り手のない残された遺骨を埋葬する墓地・古(いにしえ)を座間市内に完成させ、12月から開所する。溝渕理事長は、「行き場のない遺骨を無くし、速やかに適切な場所に安置できるようにしたい」と話している。
同会は2000年の設立以来、「行き場のない遺骨を土に返そう」をテーマに、無縁墓地に係る事業と生活困窮者に対する葬祭事業を行ってきた。16年からは社会福祉法人に事業移管し、公営事業として合祀墓地の経営、生活困窮者に対する無料または低額での葬祭事業を実施している。
身元不明など身寄りのない遺骨は、各自治体や高齢者施設、葬儀社などで一時的に預かり、その後、自治体が管理する墓地に埋葬されることが多い。身元が分かっていても生活困窮などのため、お墓を持つことができない場合、同じようにお墓ではない場所で預かってもらうこともある。引き取り拒否も同様となる。
新しく開所する施設では、身寄りのない人が困らないように受け入れる体制を整えるとともに、来年4月からは座間市と協働で、無縁遺骨にならないようなセミナー開催やリーフレット作成などを通して啓発活動を行っていく予定。市では「葬儀・お墓のことを考えてもらうとともに、今現在の生活についても考えてもらうきっかけになれば」と話している。
問合せは足跡の会【電話】046・252・0777(午前10時〜午後5時)へ。墓地は入谷東4の1850の18(座間駅近く)。
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