任期満了に伴い4月12日に投開票された県議会議員選挙・座間市選挙区(定数1)で、元市議会議員で自民党新人の芥川薫氏(43・入谷)が1万6640票を獲得し、初当選を果たした。4期目を目指した現職・山本俊昭氏(52・座間)と、元市議で神奈川ネットワーク運動新人の牧嶋とよ子氏(54・座間)は、それぞれ1万2122票と8561票で及ばなかった。投票率は過去最低の36・72%で、県下でも最も低い数字となった。
投票率、過去最低36・72%
県議選は2011年が無投票だったため8年ぶり。保守系の山本氏と芥川氏、神奈川ネットの牧嶋氏、三つ巴の選挙となった。
市選挙管理委員会によると、投票率はこれまで最低だった1999年(38・56%)を1・84ポイント下回り、36・72%。4月4日から11日までの期日前は6364票だった。
投票区別にみると、鳩川児童館や市公民館など西部地域が軒並み40%を超えたのに対して、小松原コミセンやひばりが丘小学校体育館など東部は30%台に留まり、「西高東低」の傾向が顕著だった。
芥川薫氏
市議1期目を辞しての挑戦。自民党公認に加え、遠藤三紀夫座間市長や星野勝司前市長、同僚だった市議らの応援を受けた。
芥川氏は、当選を確実視した午後11時30分頃、支持者らが集まる事務所に姿を見せた。大きな歓声と拍手で迎えられると、1人ひとりと握手を交わした。
「保守同士の争い。断腸の思いで、立候補を決めました」と振り返るとともに、「多くの皆さんに支えられ、勝利することが出来ました」と感謝の言葉を述べた。さらに、1万6640票は「期待票」だとし、「国と市のパイプ役として、これから4年、明日の座間のためにしっかりと働きます」と抱負を語った。
山本俊昭氏
2003年から3期連続で県議を務め、「12年の実績をもとに、残った地域の課題を解決したい」と再選を目指して立候補した。
無所属で臨み、これまでの取り組みに加えて、圏央道の厚木パーキングエリアのスマートインターチェンジの早期実現、座間南林間線の整備、県有施設耐震化の推進などを有権者に訴えた。
13日には、事務所で報告会を開催し、支援者らに、「支援してくれた皆さんの声に応えたかった。力が及ばず申し訳ありませんでした」と声を詰まらせながら語った。
牧嶋とよ子氏
「市議8年の経験を活かして、地方から国政の在り方を変えたい」と、神奈川ネットワークの公認、民主党の推薦を受けて、2度目の県議選へ。若者の就労支援や待機児童解消など、多様な働き方や生き方を支える仕組みづくりを提言した。
12日の深夜、取材に応じた牧嶋氏は結果について、「有権者に政策を届けきれなかった」と悔しさを滲ませた。「今回の経験をバネに、今後も市民に政策を訴え続ける」と更なる活動に意欲を見せていた。
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