28日(火)まで行われている第3回「座間市民写真展」の実行委員長を務める 松田 恵三さん 栗原中央在住 80歳
喜びをレンズを通して見る
○…「写真の撮る・観る”楽しさ”を知ってもらう機会になれば」と呼び掛ける。107人の市民が応募した作品が28日まで、ハーモニーホール座間に展示されている。「いろいろな分野の写真が並ぶので、好きな写真を探してもらえれば。そして次はご自身がカメラを持って出かけ、感動した瞬間を作品にして応募してくれたら、うれしいですね」
○…吉祥寺生まれ。「引っ込み思案だったかな」と振り返る。中学生のころまで、写真に熱中した。「スナップ写真ばかりだったけど、現像も自分でやってね。トリミングをして構図を変えたりするのが楽しくてね。なにより友だちに写真をあげて、喜んでもらえるのがうれしくて、一日中現像してたかな」と懐かしむ。
○…大学卒業後、研究の道に進み、化学を専攻。大学で教授として自身の研究と学生たちの指導を50年近くにわたり行ってきた。カメラから分子・粒子の世界を覗く電子顕微鏡に変わった。日々の研究を積み重ねていく中で、ひょんなことから”発見”することもある。「研究中に、ちょっと席を外したら、対象物の色が変わっていてね。びっくりしたよ」。発見は偶然だったが、続けてきた研究が基になった必然だった。
○…70歳まで研究を続けた。「定年後なにをしようか」と考えて散歩していると遊水地を発見。「40年近く住んでいたけど、近所にこんな所があるのを知らなかったよ」と笑う。そこでカワセミを撮っている人たちと出会い、「またカメラができる」とワクワクした。最初は思い通りの写真が撮れなかったので、カワセミの習性を勉強することから始めた。「カメラを持って出かけましょう。新たな発見がありますよ」と呼び掛ける。
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