子どもに交通安全を伝えようと1977年に結成され、これまでに約830回の公演を行ってきた「交通安全劇場」(兼田智子代表)がこのほど解散する。6月1日(土)にはハーモニーホール座間でお別れ記念公演が開かれる。
市の婦人交通指導員によって結成された同劇場。子どもが楽しみながら学べるようにと、県内でも珍しかった演劇形式で、交通安全の普及啓発に努めてきた。
公演は主に市内の小学校や保育園で年間30〜40回ほど開催。これまでの観客動員数はのべ12万人にのぼるという。今のメンバーは兼田さん、米本隆子さん、五十嵐愛子さん、飯島千恵子さん、本多理恵さんの5人。
劇場は、交通安全劇と人形劇の2本立て。どれも交通安全や命の尊さをテーマにした作品で、主に五十嵐さんが脚本を手掛けている。また、音響、衣装や人形の製作、会計、道具管理など舞台に関わることは5人で分担している。
「しっかりとやり遂げる」
公演回数や練習の量が、5人でできる限界を超えてしまい、解散を決めたのは昨年の春。小学校や関係者に解散を伝えたところ、惜しむ声が数多くあった。お別れ公演も、周囲の後押しとサポートがあって開催に至ったという。
当日は、五十嵐さんによる劇「アンドロイド星人」と人形劇「消えたごん太の残したもの」を上演する。これまでの歴史をスライドショーで振り返るほか、劇で使われた人形や絵本も展示される。
「準備に追われて、解散する実感がないの」と話す兼田さん。今はハーモニーホールの照明を活かした舞台づくりに取り組んでいるという。公演に向けては「最後までしっかりとやり遂げます」と意気込み、「結成当初の劇を見た子どもたちは、40歳以上になっています。昔を懐かしんで見に来てくれたらうれしい」と呼びかけていた。
公演は午後1時30分開場、2時開演。入場無料。問い合わせは兼田さん【電話】046・252・1351へ。
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