厚木市の小林常良市長は11月30日午後、臨時の記者会見を開き、中町の厚木パークビル(旧厚木パルコ)を同日付けで取得したと発表した。今後は「(仮称)あつぎ元気館」として基本計画に沿って、2014年3月の改修工事完了を目指して整備を進める。
厚木パルコが入っていた厚木パークビルは1994年3月に竣工。2008年2月に全館営業を終了して以降、約4年間にわたり閉鎖状態が続いている。
厚木市がビルの権利者である三菱地所(株)に、譲渡を要請したのが11年9月。その後、今年度の当初予算案に土地購入費などを計上し、準備を進めてきた。
取得した不動産は土地(2606・10平方メートル)、地上10階、地下2階の建物(延べ床面積2万5345・98平方メートル)のうち、三菱地所(株)が所有していた部分(76%)。建物の残り部分の権利は東電不動産(株)が所有したままで、市によると共同所有者になる東電不動産(株)との間の調整で、建物は厚木市が活用することで決まっている。
取得価格は、土地と建物を合わせて8億5000万円。市は当初、取得に9億円を見込んでいたが下回った。市は現在開会中の市議会12月定例会に、改修工事等の費用として約24億7000万円の予算案を提出している。可決され次第、整備に入る予定。
映画館が入っていた同ビルの9階で会見した小林市長は「ここを核に、厚木の中心市街地の官民一体となった施設としてにぎわいを創出していく。こういったコンセプトをもってビルの中身の建設に入りたい」と話した。
市は売買契約の締結に先駆けて21日、(仮称)あつぎ元気館整備基本計画を策定。基本的な整備方針について【1】文化・芸術、生涯学習機能の導入【2】商業施設の導入【3】中心市街地における公共施設の最適化・効率化を掲げている。ビル9階にあった映画館の扱いについて小林市長は「難儀している。いろいろな知恵を出して絞り込み、方針を出したい」と語った。
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