県立厚木高校(田中均校長・生徒数1032人)吹奏楽部が4月6日、国立オリンピック記念青少年総合センターで行われた「第11回ジュニア打楽器アンサンブルコンクール」(JPEC)で初の最優秀グランプリ賞に輝いた。
このコンクールは日本打楽器協会が主催し、打楽器アンサンブルのサウンドや編成を評価するため、毎年開催されている。
同校は、22校が応募した3月3日のテープ審査を通過し、上位15校で競う全国大会に駒を進めた。出場メンバーは、上村詩穂さん、上條陽太朗さん、黒田渓湖さん(以上3年)、上中健士朗さん、籠橋京香さん、岸南美さん、田中裕太さん、室伏風弥さん(以上2年)の8人。
4回目の出場となった同校アンサンブルチームは8重奏。大会当日は記録的な豪雨で、湿気に弱い打楽器の搬入に苦戦した。また、リハーサルで音出しができず、打楽器がホールでどう響くのか不安だったという。結成は昨年10月。朝練で練習時間を確保し、時間のやりくりが何より大変だったそうだが「団結力」をモットーに一丸となって臨んだ。
選んだ曲は、Lynn Glassock作曲の『No Exit』。この曲は、繰り返し登場するフレーズによって同じ所を巡り巡ってしまいそこから抜け出すことができない様子を表現している。6分間の演奏では、「ノリのいい場面はみんな楽しそうな音が聞こえていた。持っている力を全部出し切った」とメンバーは口を揃える。結果が発表されたときは、客席から歓声が上がっていたという。
「8人の一体感が素晴らしく、タッチにメリハリがあった」との講評に、リーダーの上村さんは「選ばれるとは思わなかったので信じられませんでした。表彰状を受け取ったときにあぁ本当なんだ…と実感しました。先生に注意されてきたことや、メンバーが目標にしてきたことを評価していただいたのが本当に嬉しかった。8人の個性が出ました」と笑顔で振り返った。
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